安里進(監修)『沖縄「地理・地名・地図」の謎』

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ブックレビュー

安里進(監修)『沖縄「地理・地名・地図」の謎』

本書は沖縄の特徴的な文化的および自然景観、地名、歴史などを紹介した新書である。この新書のシリーズ企画として、全国の各都道府県について一冊ずつ同様のものが刊行されるようである。全体は5章構成で、それぞれ第1章「首里城と首里の街」、第2章「那覇今昔物語」、第3章「知られざる沖縄本島」、第4章「個性あふれる島々」、第5章「地名の由来」という表題になっている。内容は多岐にわたるが、ほとんどのトピックは見開き2ページで紹介されており、手軽に情報を得ることができる。旅行のガイドブックとしても活用できるようにとの意図があるのだろう。

本書を通読して何より実感するのは、沖縄の対外交流の長い歴史と、外来文化をうまく消化する琉球の人々のしなやかさである。本書を通して沖縄の魅力が再認識されるし、紹介されているさまざまな事柄を現地に確認しに行きたくなる。残念なのは、書名に地図という言葉が入っているにも関わらず、地図の掲載が乏しいことである。各章に一枚、共通の地図があればより親しみやすくなっただろう。

安里進(監修)『沖縄「地理・地名・地図」の謎』、実業之日本社 じっぴコンパクト新書220、2015年、新書版200ページ

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