Vol.29
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日本の東西を結ぶまち かめやま
関(せき)の山車(やま)
亀山市は、古代から「東海道」が通り「古代三関」の一つ「鈴鹿関」が置かれるなど、大和・近江と東国をつなぐ結節点であり、都から伊勢国への玄関口としての性格を持っていました。近世には、東海道五十三次の亀山宿・関宿・坂下宿の3宿が整備されました。亀山宿は、亀山城を中心とした城下町でもあり、また、関宿は、江戸~明治期に建てられた建造物が人々の営みの中で数多く現存し、往時の雰囲気を色濃く残しており、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。亀山市の歴史的風致は、そこに生活する人々と往来する人々の相互の交流によって生まれ、育まれ、今に受け継がれてきた「街道文化」そのものといえます。