Vol.29
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京都市の「伝統と進取の気風の地」岡崎
岡崎一帯は、京都の近代化を象徴する琵琶湖疏水とその関連施設、京都市美術館をはじめとする文教施設群などの歴史的な施設が集積している
明治維新によって、東京遷都という大きな変動を迎えた京都。そうした中で、京都の人々は再生に向かって自前の産業や都市機能を作り上げ、近代化を成し遂げました。岡崎では、東山の山並みを背景にして、平安神宮、琵琶湖疏水、近代洋風建築、邸宅群が形成する町並みと、明治以降の近代化を推進した伝統と進取の気風に培われた営みが受け継がれ、そこで行われる伝統と革新の文化活動と一体となって、人工と自然とが融合する独自の地域を作り出しています。