
Vol.29
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伝統と文化のまち高岡と高岡御車山祭
毎年5月1日の高岡御車山祭。各山町で飾り立てられた7基の御車山は修祓を行い、町内を曳廻した後、勢揃いする
高岡市は、加賀前田家2代当主・前田利長が高岡城と城下町を築いたのがその始まりです。その後、高岡城は6年で廃城となり城下町は急速にさびれましたが、それを憂慮した3代利常による商工業興策や町民らの努力により、高岡は商都として大きく発展を遂げ、現在に至るまで金工、漆工、菅笠づくりといった歴史と伝統を反映した工芸技術や民俗文化が受け継がれています。また、高岡御車山祭や伏木曳山祭などの地域固有の祭礼・年中行事が営まれており、それらは山町筋や金屋町などの歴史的な町並みや歴史的建造物と相まって、「高岡らしい」風情、情緒、佇まいを醸しだしています。