Vol.29
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製塩を基盤に港・商業が発展したまち竹原
礒宮八幡神社例大祭の蒲団太鼓
竹原市は、瀬戸内海沿岸の中央部に位置し、平地部と山地部で構成され、市域の中央部には賀茂川が流れ瀬戸内海へ注いでいます。近世に先人が賀茂川河口の竹原湾を干拓し、潮の満ち引きを利用した入浜式塩田を導入すると、全国有数の製塩地として発展しました。製塩を基盤として、酒造業や廻船業などの多角経営で財を成した富裕層がその財を投じ、意匠に優れた建造物を構え、町並みを形成していきました。重要伝統的建造物群保存地区に選定されたこの地区では、蒲団太鼓や住吉祭の伝統行事や酒造りが行われ、竹原市固有の歴史的風致を形成しています。