Vol.29
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住民の保存顕彰活動により守られ、よみがえる「斎宮」
「斎王まつり」は地元有志が斎王の鎮魂を目的に始められ、34回の歴史がある町内最大のまつり
明和町は古くは全域が伊勢神宮の神領で、古代から中世には天皇に代わり伊勢神宮の天照大神に奉仕するため、天皇の即位ごとに遣わされた「斎王」の御殿とその事務を行う役所(斎宮寮)からなる「斎宮」がありました。近世には、「斎宮」があった斎宮村など5カ村は、伊勢神宮の直轄地(神宮領)として、伊勢神宮と密接な関わりを持って発展してきました。こうした歴史的背景から、斎王制度廃絶後も斎宮の旧跡地では、住民による保存顕彰活動が受け継がれています。また、町内には伊勢神宮と深い関わりのある伝承や土器・織物生産に関わる地が点在し歴史的風致を形成しています。