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Vol.31

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日本三大防塁「阿津賀あつか志山しやま防塁ぼうるい」と国を見るまち

国見町(福島県)

二重堀と呼ばれる2本の堀と3本の土塁からなる3.2㎞にも及ぶ長大な阿津賀志山防塁は日本三大防塁の一つ。

平安末期、1189年に奥州藤原氏が源頼朝率いる鎌倉軍を迎え撃つために造った要塞施設が阿津賀志山防塁で、国見町は、奥州合戦最大の激戦地となりました。この戦いの後、伊達郡を治めた中村朝宗は「伊達」を名乗り、戦国大名伊達家の始祖となりました。国見町は古代から交通の要衝であり奥州街道や羽州街道が通り、藤田宿・貝田宿・小坂宿の三つの宿場が整備され賑わいをみせました。旧藤田宿の鹿島神社例大祭や五穀豊穣を願う内谷春日神社太々神楽など、地域の一体性を強める伝統文化が今に受け継がれています。

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