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入門・解説

シリアル・ノミネーション

世界遺産のうち、地理的につながっていない2つ以上の物件が、ひとつの遺産として登録される際の呼称。単一の国で完結している場合と、複数の国にまたがっている場合がある。シリアル・ノミネーションの判断基準は、

(1)同じ歴史文化グループに属する
(2)同じ地理帯に特有なタイプの物件であるか、あるいは(3)同じ地理、地形形成、生物地理区分、生態系に属してひと続きのものと見なせること。

と規定されている。個々の物件は、それぞれが顕著な普遍的価値(OUV)を保持していなければならない。登録に向けた手続きは単独の物件と変わらず、検討の過程では登録物件の削減や追加を求められることもある。また「古代ローマの国境線(イギリス・ドイツ)」のように、追加登録でシリアル・ノミネーションになる場合もある。上野の国立西洋美術館本館を含む「ル・コルビュジェの建築作品」(フランス・スイス・ベルギー・ドイツ・アルゼンチン・日本・インド)は、世界規模のシリアル・ノミネーションとして特筆すべきものである。

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