Vol.29
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「本物」を求めて、犬山へ
戦国期に織田信康が築いたとされる犬山城は、木曽川に映えるその趣から、江戸時代の儒学者荻生徂徠が「白帝城」と命名
犬山は、古くから交通や物流の要所として栄えてきました。戦国時代には戦いの舞台となり、また江戸時代には、城下町として発展を遂げました。その城下町には、国宝犬山城を守るための「総構え」と呼ばれる当時の町割りがそのまま残っています。そこを舞台に繰り広げられる犬山祭では、車山と通り沿いに並ぶ町家とが一体感をなして、昼は華やかさを、夜は幻想的な雰囲気を醸し出します。まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような佇まいと、華やかな町人文化に触れることができる場所です。