Vol.29
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小江戸川越とユネスコ無形文化遺産川越氷川祭の山車行事
川越氷川神社の例大祭を起源とする川越まつり。江戸「天下祭」の伝統を伝え、絢爛豪華な山車が巡行する
川越は江戸城北の守りとして、また、舟運による物資の集散地として小江戸と呼ばれるほどの繁栄を築き、明治26(1893)年の大火以後に蔵造りの町並みが形成されました。さらに、天海僧正ゆかりの喜多院をはじめ、多くの社寺を中心として独特の門前の賑わいも創出。近代以降も城下町の構成に大きな変化はなく、今に至ります。この城下町に住まう町方、職方、在方が一体となって行われる川越まつりは、蔵造りの町並みを絢爛豪華な山車が巡行する、町を挙げての一大イベント。これらの、ひと・まち・行事が一体となった歴史的風致が川越の良好な市街地を形成しています。