Vol.34
ユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」
正月など節目の日に、異形の仮面や仮装を身にまとった者たちが地域を歩きまわり、家々を訪れる「来訪神行事」。わが国では、北から南まで各地に多彩な来訪神行事が存在し、大切な年中行事として脈々と受け継がれてきた。
2018年11月29日、国指定重要無形民俗文化財である「来訪神行事」のうち10件が、ユネスコ無形文化遺産に一括登録された。これを受け、各地の来訪神行事が国内外からの注目を浴びることは必至だ。今回の特集では、それぞれの来訪神行事の内容、地域における伝承の様子を紹介するとともに、その保護と活用のあり方を考える。
表紙タイトル:「島のリズム」
画家:月山 夕子/Yuko Tsukiyama
1985年青森県下北半島生まれ。アイヌの血を受け継ぐ芸術家。「都会で暮らす縄文人」をテーマに、精霊などの眼に見えないものたちを、絵画や土偶の形で表現し続けている。東京と青森を中心に、個展開催多数。多彩な企画展やDJイベントなどにも出展。