Vol.37

無形の民俗文化財の保存

2016年に「山・鉾・屋台行事」が、2018年に「来訪神:仮面・仮装の神々」がユネスコ無形文化遺産に登録され、わが国の無形文化財に関心が集まっている。
人々によって脈々と受け継がれてきた祭りや行事は、地域の活力や団結力、誇りを生み続けてきた。しかし今、後継者不足や生活様式の変化等により、いくつもの無形文化財が存続の危機を迎えている。
今回の特集では、無形文化財のこれからの継承のあり方について、最前線で研究を続ける有識者、自治体の文化財担当者にご寄稿をいただいた。

表紙タイトル:遥かな祈り

作者:金田あおい /Aoi Kaneda
1976年鹿児島県生まれ。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程修了。考古学・歴史学には、ものの見方の選択肢を増やし、生きづらさを解消する力があるとの思いから、2009年デザイン会社「時代意匠考案 藍寧舎」を設立。デザイン製作に加え、ワークショップやトークイベントを企画・開催している。