vol.41

水中文化遺産

長い年月にわたって水中に眠る沈没船や、古の水辺の暮らしの痕跡。水中文化遺産は、考古学者のみならず広く人々の好奇心をかきたて、歴史のロマンを感じさせる存在である。今回の特集では、水中文化遺産の保護をめぐる国内外の情勢、調査研究や保護に取り組む人々の報告などを紹介し、その神秘性を紐解く。

表紙 画像提供:佐々木蘭貞
高校生の夢を地域と専門家がクラウドファンディングを経て実現させた「丹後水中考古学プロジェクト」。新しいかたちの考古学調査・文化財調査が地域に貢献する力を示したもので、今後の展開にも期待が高まる。佐々木氏より提供された「バーレーンの木造船の内部構造」と「丹後水中考古学プロジェクト」の画像を 編集部にて加工。水中考古学の魅力と未来への展望を表現した。