コラム

HOME /  コラム /  全国各地の博物館から 図録で楽しむ企画展 2

博物館

全国各地の博物館から 図録で楽しむ企画展 2

青森県立郷土館

青森県立郷土館外観(画像提供:青森県立郷土館 以下同)

全国各地の博物館で開催される魅力的な企画展。もう一度見たいあの企画や、行けなかったあの企画を「図録」で楽しみませんか。このシリーズでは全国の公立博物館から、その地域ならではの、その地域の魅力をたっぷり味わえる企画展(の図録)をご紹介いただきます。

 

今回は青森県立郷土館(令和3年度休館中)です。

青森県立郷土館

◆縄文遺跡群と県立郷土館-発掘調査の軌跡-
≪企画展概要≫
青森県立郷土館では、青森県の先史文化解明のため、これまで県内21か所の発掘調査を行ってきました。この中には世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する4遺跡(大平山元Ⅰ遺跡、田小屋野貝塚、二ツ森貝塚、亀ヶ岡石器時代遺跡)も含まれています。また、弥生時代の宇鉄遺跡出土品は国重要文化財に指定されています。本展は、この発掘調査成果を一堂に展示・公開する初めての企画です。さらに遺跡と世界遺産への理解を深めるため、縄文遺跡群を構成する県内の遺跡出土品も紹介しました。展示考古資料総数917点(26遺跡)。当館発掘調査出土品700点(うち初公開・久しぶりの公開は500点)、他は寄贈資料・借用資料。

 

【図録内容】
第1章 発掘調査の歴史
第2章 旧石器時代~狩猟と遊動生活~
第3章 縄文時代~定住生活と自然との共生~
第4章 弥生時代~稲作の開始~
(2~4章では各遺跡の概要を紹介しています。)
特別寄稿 発掘調査を振り返って 福田友之
刊行年:令和元年(2019)
サイズ:A4判64頁 価格:500円(税込)
在庫:残りわずか

 

 

◆新説!白神のいにしえ-津軽ダム建設に伴う発掘調査成果とともに-
≪企画展概要≫
白神山地を望む岩木川上流でのダム建設に伴う17遺跡におよぶ大規模発掘調査により、縄文時代から江戸時代までの考古資料が大量に発見されました。中でも縄文時代中期・晩期の大集落の発掘調査結果からは、当時の人びとの山の恵みに支えられた豊かな生活が明らかとなりました。遮光器土偶や人面付土器、漆製品などの優品は見る人を魅了し、学術的にも注目されています。
本企画展は、この発掘調査の成果を広く公開するとともに、縄文時代から現代に至る白神の山に生きた人びとのあゆみを、自然・考古・歴史・民俗の実物資料でたどり、山の暮らしの充実ぶりを伝え、青森県の歴史の奥深さ・底力に迫ります。展示考古資料624点、自然・歴史・民俗資料120点。※本展での展示資料の一部は、「発掘された日本列島2019」(文化庁主催)に出品されました。

 

【図録内容】
序 ダム建設と砂子瀬・川原平
第1章 発掘された白神のムラ
第2章 白神の遺跡と環境
第3章 白神の縄文と暮らし
第4章 華麗なる白神の縄文
第5章 記録でたどる白神
終 未来へ伝える人と森のかかわり
関連展示「描かれた白神」
資料編 (発掘調査成果を遺跡毎に紹介)
刊行年:平成30年(2018)
サイズ:A4判56頁 価格:500円(税込)

 

 

◆ひらく・つくる・みのる-青森の湿地と稲作のはなし-
≪企画展概要≫
広大な湿原を切りひらき、稲をつくり、豊かなみのりを目指した青森県の先人のいとなみと、湿地の豊かな自然を多角的に紹介する総合展示です。この展示で農業王国・青森のいしずえを築いた、湿地の開拓と稲作の歴史をふりかえり、自然と人間のあるべき未来を展望するものです。
展示は希少な動植物標本や、開拓の歴史と米作りに関する考古・歴史資料、生活に関する民俗資料等約300点を展示しました。

 

【図録内容】
第1部 青森の湿地
1. 湿地から平野へ~地形と地質の成り立ち~
2. 湿地と生きもの~湿地の種類と動植物相~
3. 湿地のめぐみ~湿地を活かす人びとの営み~
第2部 開拓と稲作
1. 田をひらく~新田開発と土地改良の歴史~
2. 稲をつくる~品種や技術の改良に携わった先人~
2. 米がみのる~収穫と食のたのしみ~
刊行年:令和元年(2019)
サイズ:A5判64頁 価格:400円(税込)

 

 

◆刀剣魂
≪企画展概要≫
日本刀は、古代に大陸から伝来した直刀や国内生産の上古刀、蕨手刀等を基盤とし、平安期古代の北東北一帯を重要な地域として基本的な形を完成させました。日本刀は武具や祭祀具、身分表象具、贈答品などと多様な役割を果たし、アイヌなどの他の文化にも影響を与えてきました。また、神事や民俗芸能、剪定鋏製作技法等のなかでも活用されています。本展では、青森県の歴史のなかで活躍した主な刀剣類を通じて、ふるさとの先人達が熟成した精神観と技術、文化について青森県の視点から照射します。重文「太刀 銘 友成作」「太刀 銘 真守」「刀 無銘 伝来国光」の3点、青森県指定文化財の刀11点を含む71点を展示しました。

 

【図録内容】
序 歴史のなかの刀剣魂
Ⅰ 図版
Ⅱ 赤羽刀の歴史
Ⅲ 各論
日本刀以前「蕨手刀」/歴史のなかの刀剣「神仏と刀剣」/近代を拓いた刀剣「刀鍛冶から津軽打刃物まで」/くらしに生きる刀剣「民俗の中の刀剣」
〇コラム-ここ一年の刀剣ブームについて
掲載資料一覧
折込付図 「日本刀 無銘 伝備中古青江貞次作(刃長73.9cm)」原寸大
刊行年:平成28年(2016)
サイズ:A4判50頁 価格:1,000円(税込)

購入/問合せ

青森県立郷土館

電話:017-777-1585

※休館中のため 平日9:00~17:00 対応可

FAX:017-777―1588

ホームページ  https://www.kyodokan.com/

◆出版物リストと在庫、購入方法(トップページ>出版物>図録)
https://www.kyodokan.com/aboutus/#research

◆そのほかは「お問い合わせフォーム」をご利用ください。
https://www.kyodokan.com/contact/